水が止まり乾燥の処置を終えたら、どこから水が漏れ出しているのか特定します。洗面台下の漏水ルートは構造上、大きく分けて5つの発生源に集約されます。
1つ目は、近年最もトラブル報告が多いシャワーホースの破損です。引き出し式シャワー水栓を採用している洗面台では、金属製ジャバラホースがキャビネット内部に垂れ下がる構造になっています。ホース内部のゴムチューブが経年劣化で裂けると、水を出すたびにホースを伝ってキャビネット内へ水が落ちます。通常は下部に水漏れ受け(水受けタンク)が設置されていますが、容量を超えて溢れ出すことで初めて異変に気付くケースが後を絶ちません。
2つ目は、S字やP字に曲がった金属・樹脂パイプである排水トラップのパッキン劣化です。パイプ同士の継ぎ目に入っているゴムパッキンが硬化・ひび割れを起こすと、洗面ボウルから水を流した瞬間に継ぎ目からポタポタと雫が垂れます。ナットの緩みだけであれば締め直しで直りますが、パッキンの寿命(約10年前後)が来ている場合は部品交換が必要です。
3つ目は、排水トラップと床下の排水管をつなぐ排水ホースの破損やズレです。収納物の出し入れ時にホースへ強い衝撃が加わったり、経年劣化で蛇腹ホースが硬化して亀裂が入ったりすると、排水が床面へダイレクトに漏れ出します。また、床下配管との接続ジョイントが外れているケースもあります。
4つ目は、給水管・給湯管と止水栓の接続部分からの漏水です。こちらは排水時だけでなく、蛇口を使っていない状態でも常に圧力がかかっているため、放置すると24時間水が漏れ続け、最も短時間で甚大な被害をもたらします。
5つ目は、見落とされがちな洗面ボウルのひび割れです。陶器製ボウルに化粧品のビンやドライヤーを落とした微細なクラック(亀裂)から、目に見えないスピードで水が裏側へ回り込み、キャビネット底板を湿らせます。簡易的なコーキングや補修パテによる洗面ボウルひび割れ修理で一時しのぎは可能ですが、強度低下による全損リスクを考慮するとボウル自体の交換が推奨されます。