「支柱を立てたのにつるが全く巻きつかない」「途中で成長がストップしてしまった」という相談は、園芸相談所やSNSのコミュニティでも頻繁に見られます。その主な原因は以下の4点に集約されます。
1. 支柱の材質と太さが適していない
表面がツルツルした金属パイプや、直径が3cmを超えるような太すぎる支柱には、朝顔のつるが引っかかりにくく滑り落ちてしまいます。表面に凹凸加工(イボ竹)が施された園芸用支柱を選ぶか、麻ひもをらせん状に巻きつけて足がかりを作ってあげるとスムーズに巻きつきます。
2. 日照不足と温度不足
朝顔は熱帯原産の好日性植物です。生育適温は20℃〜30℃であり、1日最低でも5〜6時間以上の直射日光が必要です。梅雨時期の長雨やベランダの日陰では回旋運動のエネルギーが不足し、つるが弱々しく垂れ下がってしまいます。梅雨明けまではできる限り日当たりの良い特等席へ鉢を移動させてください。
3. 窒素肥料の与えすぎ(つるボケ現象)
葉を茂らせる「窒素(N)」が多すぎると、茎葉ばかりが異常繁茂して花芽がつかない「つるボケ」を引き起こします。元肥にはバランスの良い緩効性肥料を用い、追肥には「リン酸(P)」と「カリ(K)」の割合が高い開花促進用液体肥料を1週間に1度程度与えるのが鉄則です。
4. 夜間の人工照明(短日植物の特性)
朝顔は夜の長さ(暗期)を感じて花芽を作る「短日植物」です。夜間に街灯やベランダの室内明かりが当たり続ける環境下では、生殖成長へのスイッチが入らず、つるの伸長リズムも狂ってしまいます。夜間は完全に暗くなる場所で管理することが、規則正しい生育と開花に直結します。