指先の痒みや水疱、顔の腫れなどの異変を感じた際、どこを受診すべきか迷う読者も少なくありません。皮膚症状が出ている場合は迷わず皮膚科、もしくはアレルギー専門医のいる皮膚科・アレルギー科を受診してください。歯科治療に伴う口腔内の荒れや全身湿疹が疑われる場合は、歯科大学病院等の歯科アレルギー外来の受診が適しています。
医療機関では、確定診断のためにジャパニーズスタンダードアレルゲンや歯科用金属・アクリル系レジン成分を用いたパッチテスト(皮膚貼布試験)が実施されます。試薬を背中や上腕に貼り、48時間後、72時間後、1週間後の皮膚反応を判定します。パッチテスト検査費用は、保険診療が適用される3割負担の場合で約1,500円〜4,500円(判定料・基本薬剤料を含む。診察料や外用薬処方料は別途)が一般的な目安です。
治療におけるレジンアレルギー治し方と対処法の基本は、対症療法による炎症の鎮静と、完全なアレルゲン遮断の2本柱となります。
- 薬物療法:急性期の激しい痒みと水疱に対しては、ストロング〜ベリーストロングクラスのステロイド外用薬(ベリーストロング例:モメタゾンフランカルボン酸エステル、フルオシノニド等)を短期間集中的に使用して炎症を抑え込みます。耐えがたい痒みには抗ヒスタミン薬の内服を併用します。
- 皮膚バリア機能の回復:炎症が治まった後は、ヘパリン類似物質や白色ワセリン等による保湿ケアを行い、破壊された皮膚の角質バリアを再構築します。
- 完全遮断:感作された成分が含まれるレジン製品の使用を直ちに中止します。歯科レジンが原因の場合は、担当医と相談の上でセラミックや生体親和性の高い金属など別素材への置換を検討します。