女性大人数グループの解散時に必ず浮上するのが「メンバー同士の不仲説」です。E-girlsに関しても、ネット掲示板やSNSでは「派閥争いがあった」「ボーカル間の序列に不満があったのではないか」といった噂が長年囁かれてきました。
取材および当時の関係者インタビューを総合すると、不仲による解散という噂は明確な事実誤認です。もちろん、十代の多感な時期から過酷なレッスンと激しい選抜争い(初期のピラミッド型体制)を経験してきたため、プロとしてのライバル心や意見の衝突は存在しました。しかし、それは作品クオリティを高めるための健全な摩擦であり、人間関係の破綻による空中分解ではありませんでした。
むしろ本質にあったのは、ネガティブな不仲ではなく「表現者としての方向性の明確な分岐」です。パフォーマーとしてモデルやタレントの道を極めたい者、芝居に専念したい者、純粋に音楽と歌唱を追求したい者、そして一度芸能界の表舞台から離れたい者など、それぞれの自己実現のベクトルがグループの枠組みに収まりきらなくなっていたのです。