絶頂期にあった徳田を襲ったのは、難病中の難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)だった。全身の筋力が徐々に失われ、自力呼吸や発声すら奪われていく過酷な運命。しかし、彼は病に屈しなかった。
運動機能を完全に失った後も、わずかに動く「眼球の動き」をセンサーで読み取る文字入力システムを駆使。病床から徳洲会グループ全体へ矢継ぎ早に経営指示を出し続けた。声を失い、人工呼吸器に繋がれながらも絶対的指導者として君臨し続けたその姿は、周囲に凄まじい威圧感と畏怖を与えた。難病と戦いながら巨大組織を操る執念は、医療関係者のみならず多くの人々に衝撃を与えた。