テレビの黄金期を支えた大御所から、ネット空間を主戦場にする超新星まで、現在の芸能界で活動する芸人の層は極めて分厚い。地上波バラエティのゴールデン帯を彩る顔ぶれは依然として高い知名度を誇るが、裏では配信番組での露出やライブシーンでの熱量に基づく「実質的な人気」の地殻変動が起きている。出演本数ランキングの上位常連組が安定感を保つ傍ら、深夜枠やWeb配信で急速に爪痕を残す若手の猛追が止まらない。
プロダクション別の動きにも顕著な違いが現れている。圧倒的な層の厚さを誇る大手から、少数精鋭でエッジの効いたタレントを送り出す中堅プロダクションまで、事務所ごとの戦略が芸人の生き残り策を大きく左右している。番組スタッフやプロデューサーへの独自の聞き取り調査でも、「いま現場が最もキャスティングしたい芸人」の毛色は数年前と明確に変化していることが分かった。裏で囁かれる評価のリアルな変化を紐解く。