フォルティウスの強さを語る上で外せないのが、長年にわたりチームを支え続ける小野寺佳歩の存在だ。吉村紗也香と小野寺佳歩の二人が見せる息の合ったプレイは、国内トップクラスの完成度を誇る。石の軌道をミリ単位で伸ばし、曲がり幅をコントロールする小野寺の強烈なスイーピングは、吉村の描くラインを現実のものへと変える最強の武器だ。
氷上での会話は最小限でありながら、互いの視線ひとつで意志が通じ合う。長年の経験と実績に裏打ちされた二人の絆は、土壇場の逆境においても決してブレることがない。個々の技術力だけでなく、この二人が生み出す重厚な信頼関係こそが、過酷な試合展開の中でチームを支える最大の推進力となっている。