彼女の代名詞とも言える大ヒット曲「ラヴ・イズ・オーヴァー」は、最初から華々しくリリースされたわけではなかった。実は1979年に発売されたシングル「うわさのディスコ・クイーン」のB面曲として密かに世に送り出された楽曲だったのだ。
しかし、夜の街のナイトクラブや有線放送からじわじわとリクエストが殺到。現場の熱気に応える形で、東芝EMIは1980年にこの曲をA面として再発売する決断を下す。切ない別れの心情を力強く歌い上げる彼女のボーカルは瞬く間に日本中の人々の心を捉え、異例のロングヒットを記録。泥臭く現場から這い上がったこの曲の背景には、ファンの熱意と制作陣の迅速な英断という知られざるドラマが存在した。