二人の出会いは1990年代にさかのぼる。当時、フジテレビをはじめとする各局の連続ドラマで実力派女優としての確固たる地位を築いていた森口瑤子と、19歳で劇作家デビューを果たし社会現象を巻き起こしていた坂元裕二。表現者として第一線で闘う者同士、惹かれ合うのは必然だったのかもしれる。
1998年に二人は静かに婚姻届を提出した。派手な結婚披露宴で世間の注目を集める道を選ばず、地道で謙虚な生活を重んじる姿勢は当初から一貫していた。過酷な締め切りや撮影スケジュールが交錯する業界の真ん中に身を置きながらも、家庭という日常の聖域を共に創り上げていったのだ。