女性浴衣の着方は、手順を細分化して一つずつクリアしていけば驚くほどシンプルです。鏡の前に立ち、次のステップに沿って進めていきましょう。
ステップ1:羽織って裾の高さを決める
補正用タオルをウエストに巻き、インナーの上から浴衣を羽織ります。衿先から3分の1程度の位置を両手で持ち、背中心(背中の縫い目)が体の中心にくるよう整えます。YouTubeの人気着付け動画でも推奨されている基本テクニックとして、「まず裾を床に10cmほど擦らせた状態から一気に引き上げる」と、全体のたるみが取れて美しい裾線が作れます。くるぶしがちょうど隠れる程度の高さに合わせるのが涼しげに見せる基準です。
ステップ2:上前と下前を合わせる
まず左手側の上前(うわまえ)を右腰骨の方向へ合わせ、幅を決めます。幅が決まったら一度上前を開き、右手側の下前(したまえ)を左脇腹に向かって引き入れます。このとき、下前の褄(つま=裾の角)を床から7〜8cmほど持ち上げて巻き込むと、歩いたときに裾が広がらず、綺麗な台形シルエットが完成します。その上から上前を重ね、上前側の褄も3〜4cm軽く引き上げます。
ステップ3:腰紐で下半身をロックする
骨盤の真上に腰紐をあて、後ろで交差させて前に戻し、しっかり結びます。結び目は中央から少し左右にずらし、余った紐の端は腰紐に巻き込んで挟みます。この腰紐が緩むとすべてが台無しになるため、苦しくない範囲で最もきつく締めておきます。
ステップ4:おはしょりを綺麗に整える方法
身八つ口(両脇の開いている部分)から両手を差し入れ、前後の生地を下にすっと引いて、腰紐の上にたまった余分な布を下ろします。これが「おはしょり」の原型です。おはしょりがモコモコと膨らんでしまう原因は、内側にある下前の布が重なっているためです。右脇の身八つ口から手を入れて内側の下前の余分な布を斜め上に折り上げ、上前1枚だけが外側に見える状態に整えると、驚くほどすっきりと平らになります。
ステップ5:衿合わせとコーリンベルト(胸紐)
喉のくぼみが隠れる程度の深さで衿を合わせます。衣紋(えもん=首の後ろ)は、こぶし1個分ほど後ろに引いて抜いておくと、うなじがすっきり見えて垢抜けた印象になります。整えたらアンダーバストの位置に2本目の腰紐(またはコーリンベルト)を結び、その上から伊達締めを巻いて固定します。