さくらももこ氏が乳がんの宣告を受けたのは、亡くなる何年も前のことだったとされる。しかし、彼女はその事実を限られた親族やごく一部の関係者以外には一切明かさなかった。病状を隠し通した最大の理由は、「読者に心配をかけず、ただ作品を楽しんでほしい」というクリエイターとしての徹底した美学だ。
闘病中も執筆活動やエッセイの執筆を精力的に続け、周囲には苦しい表情を一切見せなかったという。関係者の証言によると、彼女が遺した手記やプライベートなメッセージには、病への恐怖ではなく、作品を生み出せたことへの感謝と「人生を面白がって生きてほしい」という温かな願いが綴られていた。最期まで作品を通じて人々に笑いと癒やしを届けようとした姿勢こそが、彼女の真の遺産といえる。