1979年のエンタメ大作『戦国自衛隊』において、千葉真一は主演とともにアクション監督も兼任。現代兵器を携えた自衛隊員が戦国時代にタイムスリップし、戦国武将と刃を交える難解な設定を、臨場感あふれるスケールで描き切った。
この唯一無二の存在感に熱烈なラブコールを送ったのが、ハリウッドの鬼才クエンティン・タランティーノ監督だ。熱狂的な千葉ファンを自認するタランティーノは、2003年の映画『キル・ビル』で伝説の刀鍛冶・服部半蔵役として彼を招聘した。
劇中で魅せた重厚な演技と、刀を振るう一瞬の鋭い立ち振る舞いは、世界的ヒット作の中でもひときわ異彩を放った。若い頃から磨き続けた殺陣の美学は、21世紀になってもなお世界中の映画人に多大なインスピレーションを与え続けたのだった。