イベントの盛り上がりを支えているのは、外部のイベント会社だけではない。むしろ主役は、長年この地に根を張ってきた地元の商店街振興組合や伝統工芸の職人たちだ。上野・御徒町エリアが誇るジュエリー・皮革製品のワークショップが週末ごとに開催され、買い物客が自ら手を動かしてものづくりの奥深さに触れる機会が提供されている。
「新しく来た若者や観光客と、昔からの地元の人が同じベンチに座って笑い合っている。これこそが、私たちが目指していた街の姿です」。商店街の役員は感慨深げに語る。大資本による一律的な都市開発とは一線を画し、地域に息づく歴史や人情をリスペクトしたコミュニティ形成が、他にはない独自の魅力を生み出す源泉となっている。