「普通のバナナ感覚で置いておくと、一気に傷んでしまう」という声をよく聞く。これに対し、長年現地で果樹研究を続ける農業専門家は、島バナナ特有の生理生態を指摘する。島バナナは「小実付系」と呼ばれる品種であり、皮が極めて薄く、自己消化酵素の働きが極めて活発なのだ。
マンゴーやパパイヤといった他のトロピカルフルーツと比較しても、熟成が進み始めてからのスピードが段違いに早い。黄色く色づいてからシュガースポットが全体に広がるまでは、夏場ならわずか1〜2日。まさに時間との勝負だ。酸味が抜けていくスピードと甘みが頂点に達する交差点を見極めるには、毎日の観察が欠かせない。