行政内部で何が起きていたのか、なぜこれほどの失態が長年放置されたのかを解き明かしたのはメディアによる粘り強い取材だった。とりわけNHKスペシャル「消えた年金問題」などのドキュメンタリーは、元職員らの貴重な証言と内部資料の分析を通じて、ずさんなデータ管理の全貌を浮き彫りにした。
これらの番組は現在もNHKオンデマンドなどを通じて視聴が可能であり、日本の調査報道・政治社会問題の歴史における金字塔として評価されている。権力の監視というメディア本来の役割が、隠されていた不祥事を公の場に引きずり出し、行政改革を後押しした象徴的出来事と言える。