名門大学の校章に秘められた歴史と意匠!シンボルが語る知の系譜

名門大学の校章に秘められた歴史と意匠!シンボルが語る知の系譜

名門大学の校章に秘められた歴史と意匠!シンボルが語る知の系譜の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。

日本の高等教育の頂点に君臨する両雄のビジュアルアイデンティティは、その校風の差異を見事なまでに対照的に物語る。東京大学を象徴する銀杏の葉は、本郷キャンパスの並木に由来し、1948年に植物学者の星野芳太郎教授が図案化したものが原型だ。黄葉した黄金色と青空のコントラストを想起させる二枚の葉は、近代国家の中枢を担う知性の協調と発展を象徴している。

対する京都大学のシンボルは、シンボルタワーである時計台の前に聳え立つ巨木「楠」だ。悠然と枝を広げるその佇まいは、独立自尊と自由の学風をそのまま視覚化したかのような存在感を放つ。中央集権的な知の体系を築いた東大と、自由闊達な批判精神を重んじる京大——紋章学の視座からも、両者の自然物へのアプローチの違いは鮮烈だ。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。