宮内庁は当初、倒れられた直接的な原因を「過労に伴う脳貧血」と発表していました。長時間のフライトや激務による一時的な血圧低下と見られていましたが、精密検査を進める中で新たな事実が明らかになります。
数日間にわたる脳波検査やMRIなどの詳細な検査の結果、宮内庁は同年12月10日、彬子女王の病名について「側頭葉てんかん」の疑いがあるとの診断結果を正式に発表しました。側頭葉てんかんとは、脳の側頭葉に生じる電気的な乱れによって、意識障害や発作を引き起こす神経疾患の一種です。
突然倒れた理由が単なる一時的な立ちくらみではなく、脳の神経伝達に関わる症状であったことが判明し、専門医の指導のもとで適切な投薬治療が開始されることとなりました。宮内庁が皇族の脳に関する具体的な診断名を公表したことは、情報の透明性という観点からも当時極めて異例の対応として受け止められました。