三億円事件の真犯人は警察の息子?最有力容疑者「少年S」急死の真相

三億円事件の真犯人は警察の息子?最有力容疑者「少年S」急死の真相

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三億円事件と聞いて誰もが思い浮かべるのが、ヘルメットを被り、鋭い目つきをした犯人のモンタージュ写真だ。全国に指名手配写真として約78万枚も配布されたこのビジュアルこそが、捜査を致命的な迷宮入りへと追いやった最大の元凶とされている。

事件から数年後、ジャーナリズムの追及によって驚くべき事実が発覚した。あのモンタージュ写真は、目撃者の証言を合成して作成されたものではなく、死亡した少年Sの生前写真をそのまま流用し、ヘルメットを上描き加工したものだったのだ。

警察は少年Sを真犯人と確信するあまり、彼の顔写真をベースにした写真を「犯人の似顔絵」として公表した。この暴挙が招いた結果は悲惨だった。全国から「この顔に似た男を見た」という情報が11万件以上も寄せられ、捜査本部はその確認作業だけで膨大な人的リソースを浪費することになった。真犯人が少年Sとは別人であった場合、このモンタージュ写真は真犯人の顔から捜査員の目を完全に逸らす「目くらまし」として機能してしまったのである。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。