なぜ?紫外線吸収剤不使用の日焼け止めで肌荒れする真相とプロが教える選び方

なぜ?紫外線吸収剤不使用の日焼け止めで肌荒れする真相とプロが教える選び方

なぜ?紫外線吸収剤不使用の日焼け止めで肌荒れする真相とプロが教える選び方の重要なポイントについて、専門知識を取りまとめてご紹介します。

「肌に優しい成分だけのはずなのに、皮がむけたりブツブツができたりするのはなぜか」――この疑問に対する答えは、紫外線散乱剤特有の粉体特性と、化粧品製剤としての構造的盲点に隠されています。皮膚科の臨床取材や成分分析から判明した、3つの直接的な要因を解説します。

第1の要因は、酸化亜鉛が持つ強力な皮脂吸着作用によるインナードライです。紫外線散乱剤として多用される酸化亜鉛は、皮脂(遊離脂肪酸)と結びついて固化する性質を持っています。皮脂崩れ防止下地などには重宝される一方、乾燥肌や皮脂分泌の少ない人が使用すると、角層の水分保持に必要な油分まで奪われ、極度の乾燥から角質肥厚やバリア機能不全を引き起こします。これが、乾燥性湿疹やプツプツとした赤みの直接の引き金となります。

第2の要因は、「石鹸で落ちる日焼け止め」と謳いながら生じる毛穴の落とし残しです。散乱剤の粉末(酸化チタンや酸化亜鉛)を汗や水で流れないよう肌に定着させるため、多くの製品には撥水性ポリマーやシリコーンオイルが配合されています。洗浄力のマイルドな石鹸やアミノ酸系洗顔料では微粒子粉体が毛穴やキメの隙間に残留しやすく、酸化した皮脂と混ざり合って角栓を形成、ニキビや接触皮膚炎を発症させる温床となります。

第3の要因は、粉体の分散剤やコーティング剤、植物エキスによるアレルギーです。酸化チタンや酸化亜鉛の活性酸素発生を抑え、均一に伸ばすために使用される各種界面活性剤や分散剤、あるいは「オーガニック」「無添加」を演出するために多種配合された天然植物エキスが、敏感肌の抗原となって接触アレルギーを誘発するケースが少なくありません。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。