『マクロスΔ』の劇中で、銀河を蝕む奇病「ヴァールシンドローム」を歌の力で鎮静化させるために結成された戦術音楽ユニット・ワルキューレ。キャラクターの個性に生命を吹き込んだキャスト陣は、声優業界と音楽シーンの双方から精鋭が集められました。彼女たちのプロフィールと、結成時にファンや業界関係者を驚嘆させたバックボーンを整理します。
美雲・ギンヌメール(歌担当:JUNNA/CV:小清水亜美)
ワルキューレのエースボーカルであり、謎多き歌姫・美雲の歌唱を担当したのがJUNNAです。レコーディング当時、彼女はなんと14歳の中学3年生でした。マクロスシリーズ史上最年少での歌姫デビューという記録を樹立し、その圧倒的な声量、太く艶やかな低音から突き抜けるハイトーンボイスは「本当に中学生なのか」と音楽業界に激震を走らせました。セリフパートを担当したベテラン声優・小清水亜美との見事な二人一役のシンクロも、美雲の超然としたカリスマ性を確立する大きな要因となりました。
フレイア・ヴィオン(CV:鈴木みのり)
本作のヒロインであり、天真爛漫な情熱を持つフレイア・ヴィオン役を射止めたのが鈴木みのりです。約8,000人が応募した「マクロス新歌姫オーディション」で見事グランプリを獲得し、声優・歌手として同時にプロデビューを飾りました。幼少期からアニメや歌に憧れ、アルバイトを掛け持ちしながらレッスンに励んでいた彼女のサクセスストーリーは、劇中でウィンダミアの田舎から飛び出してきたフレイアの成長曲線と完全にリンクし、多くのファンの胸を打ちました。
カナメ・バッカニア(CV:安野希世乃)
ユニットのリーダーであり、精神的支柱としてメンバーをまとめるカナメ・バッカニア役は安野希世乃が務めました。一度は挫折を経験しながらも仲間を支える大人の包容力を持つカナメ同様、安野自身も卓越した歌唱表現力と温かな人柄で、個性豊かなメンバーを束ねるリーダー役を一手に引き受けました。哀愁を帯びたメロディを歌い上げる際の情感の豊かさは、ワルキューレの楽曲に唯一無二の深みをもたらしました。
レイナ・プラウラー(CV:東山奈央)
寡黙でクールな凄腕ハッカー、レイナ・プラウラーを演じたのは、すでに数々の主役を務めていたトップ声優の東山奈央です。感情の起伏を表に出さないキャラクターソング特有の難易度の高いウィスパー&ハイトーンボイスを完璧なピッチで歌いこなす高い技術を披露。グループの音響面を支える下ハモやコーラスワークにおいても、東山の正確無比なボーカルがユニット全体のアンサンブルを整える要となりました。
マキナ・中島(CV:西田望見)
メカニック兼アイドルとして柔らかな魅力を放つマキナ・中島役を演じたのが西田望見です。甘く愛らしいウィスパーボイスでありながら、激しいダンスナンバーでもブレない安定したリズム感を持ち、東山演じるレイナとの息の合ったコンビネーション(通称・レイマキ)でユニットのポップな側面を力強く牽引しました。ラジオやイベントで見せる底抜けに明るいキャラクターも、チームのムードメーカーとして欠かせない存在でした。