中山美穂さんの人生における大きな転換点となったのが、2002年に作家・ミュージシャンの辻仁成氏と結婚し、フランス・パリへ生活拠点を移した出来事でした。2004年には待望の長男が誕生し、異国の地で母として生きる姿は多くの女性から憧れの眼差しを集めました。
しかし、2014年に二人は離婚を発表します。この際、世間に大きな衝撃を与えたのが長男の親権を父親である辻仁成氏が持ったことでした。日本の民法および離婚の実務において、母親が親権を持つ割合は約85〜90%に達します。トップ女優が親権を手放したことに対し、当時はメディアやSNS上で様々な憶測や批判的な論調が巻き起こりました。
しかし、フランスの法制度(共同親権の思想)や、息子の生活基盤がパリに根付いていたこと、思春期を迎える子どもの教育環境を最優先に配慮した上での苦渋の決断であったことが後に明らかになっています。幼少期に不安定な家庭環境と親の都合による転居で傷ついた美穂さんだからこそ、「息子の生活環境を無理に変えさせない」という親としての責任と愛情の形であったと解釈されています。