船橋市における市民プールの歴史を語る上で避けて通れないのが、かつての「閉鎖」をめぐる経緯です。昭和の時代から長年親しまれてきた旧船橋市総合運動公園プールは、施設の深刻な老朽化に加え、2011年3月の東日本大震災によって敷地内の地盤沈下や配管設備の損壊など甚大な被害を受けました。一時は存続そのものが危ぶまれ、全面的な利用休止を余儀なくされた時期があります。
市民からは再開を望む切実な声が多数寄せられ、船橋市は単なる現状復旧にとどまらない抜本的な再整備計画を策定。総工費を投じた大規模改修工事を経て、2017年7月に「船橋市運動公園プール」として完全リニューアルオープンを果たしました。かつての旧態依然とした公営プールの面影を一新し、現代の安全基準とエンターテインメント性を兼ね備えた複合水泳施設へと生まれ変わったのです。「閉鎖されたまま放置されている」というネット上の噂は明確な誤解であり、現在は千葉県内でも屈指の人気を誇るレジャースポットとして稼働しています。