SNSや園芸コミュニティでは、ひな祭りに向けて花桃の切り花を購入したものの、「蕾のまま枯れてしまった」「花びらがすぐに散ってしまった」という声が毎年少なからず投稿されています。
生花店やフラワーデザイナーが実践する現場の管理テクニックによると、桃の枝ものは吸水管理が極めてシビアな植物です。買ってきた桃の枝を長く楽しむためには、以下の3つの水揚げ処理が推奨されています。
- 切り口の根元を十文字に割る:ハサミやナイフで枝の根元に2〜3cmの縦の切れ込み(十文字)を入れ、導管の断面積を広げて吸水力を高める。
- 外皮を削る:枝の根元から約3cmほどの外皮(樹皮)を薄く削ぎ落とすことで、バクテリアの繁殖を防ぎ水の吸い上げをスムーズにする。
- 暖房の直風を避ける:桃の花弁は非常に乾燥に弱いため、エアコンの温風が直接当たる場所を避け、涼しい部屋(15度前後)で管理する。
適切な水揚げを行うことで、固く閉ざしていた蕾もふっくらと開き、ひな祭りの時期から2〜3週間にわたって美しい花姿と芳香を保つことが可能です。