「今日の地震予言の真相」を追っていくと、その発信源は大きく3つのパターンに分類されます。1つ目は、スピリチュアル系インフルエンサーや占星術師、自称予言者によるオカルト的な発信。2つ目は、過去の海外予言者の言葉を都合よく現在の日付に当てはめた意図的な改変投稿。そして3つ目は、閲覧数を稼ぐためにセンセーショナルな見出しを乱発する収益目的のアカウント(インプレッションゾンビ)による機械的な拡散です。
特に近年は、ショート動画プラットフォームでAI生成の不気味なナレーションや加工画像を組み合わせた動画が大量に生成されています。動画内では「〇月〇日、日本の太平洋側で壊滅的地震」といった断定的なテロップが流され、視聴者の恐怖心を煽ることで数百万回再生を記録する事例が後を絶ちません。取材班が過去のバズ投稿を時系列で追跡したところ、その9割以上が指定日を過ぎると投稿をサイレント削除するか、何事もなかったかのように次の「予言日」を提示する手口を繰り返していました。
南海トラフ地震予言の噂が定期的に再燃する構造もこれと同様です。「政府が極秘裏に避難準備を進めている」「有名研究者が日付を警告した」といった陰謀論めいた言説が肉付けされ、あたかも裏付けがあるかのように錯覚させられてしまいます。しかし、これらの投稿に一次情報となる公的文書や学会論文へのリンクが示された例は一度も存在しません。