競艇における「まくり」とは、1周第1ターンマーク(1マーク)において、外側のコースからスタートした艇が、内側の艇よりも外側を全速で旋回しながら追い抜き、先頭に立つ決まり手を指します。内側の艇の頭を押さえ込むようにして外から被せて旋回するため、強烈な遠心力と引き波(ボートが走った後にできる水面の乱れ)を発生させ、内側の艇を水面に沈めて失速させる破壊力を持ちます。
競艇の公式決まり手には「逃げ」「差し」「まくり」「まくり差し」「抜き」「恵まれない」の6種類が存在します。舟券予想の精度を高めるためには、特に混同されやすい「差し」「まくり差し」との挙動の違いを正確に把握しておく必要があります。
まず、競艇 まくりと差しの違いは、1マークで描くターンの軌道にあります。まくりが内艇の外側を大きく回る「外攻め」であるのに対し、「差し」は内艇がターンマークを外した隙を突いて最内を小回りで切り込む「内攻め」の戦術です。差しはイン艇がターンで外に流れた懐(ふところ)を狙うため、内艇を潰すのではなく間隙を縫う技術戦となります。
一方、競艇 まくり差しとは、まくりのスピードで外へ攻めると見せかけつつ、内側の艇と艇の間(懐)を鋭角に切り裂いて抜く高等技術です。外を回るまくりと、内を突く差しの両方のメリットを融合させた戦法であり、現代ボートレースのSG・G1戦線では勝率を大きく左右する最高峰のターン技術とされています。
競艇オフィシャルWEBや業界団体の公式統計データによると、全国24場の年間を通じた競艇 決まり手一覧と出現率は以下のような構成比率で推移しています。