第1次政権の幕引きは唐突だった。参院選の惨敗と自身の体調悪化が重なり、2007年9月、安倍氏は退陣を表明した。当時は病名への理解が乏しく、世論からは厳しい批判が浴びせられた。しかし、新薬の登場により体調をコントロールできるようになったとして、2012年に奇跡的なカムバックを果たす。
そして2026年。新型コロナウイルスという未曾有の危機の中、再び病魔が襲う。点滴治療を続けながら執務に当たったものの、限界を迎えた。二度にわたる志半ばでの退陣は、日本の政治に大きな空白期間を生み出し、危機管理におけるリーダーの健康リスクを浮き彫りにした。