2026年の楽天イーグルスにおいて、勝利の瞬間をマウンド上で迎える役割を担うのは、他ならぬ則本昂大です。かつて完投勝利を量産した剛腕は、いまやパ・リーグ屈指の威圧感を誇るクローザーとして確固たる地位を築いています。30代中盤を迎えてなお、自己最速158km/hをマークした直球の威力は健在。1イニング限定の登板となったことで平均球速は150km/h台前半から中盤を安定して叩き出し、打者の手元で鋭く落ちるフォークボール、カウントを奪うスライダーのコンビネーションは一層のキレを増しています。
守護神転向初年度となったシーズンに32セーブを挙げて最多セーブ投手の栄冠に輝いて以降、則本の救援成功率は常にリーグ上位を維持しています。走者を背負ってもギアを一段上げ、三振を奪って吠える魂の投球スタイルは、先発時代と何ら変わりません。楽天生命パーク宮城に特有の緊張感が張り詰める9回表裏、場内に登場曲が鳴り響いた瞬間にスタンドの空気が一変する光景は、現在の楽天における象徴的な名場面となっています。
2026年春季キャンプおよびオープン戦の段階でも、コンディションの調整は極めて順調に推移しています。若手救援陣の台頭が著しいチーム状況にあっても、クローザーのポジションに関しては首脳陣から完全な信頼を勝ち取っており、チームの勝敗を背負う精神的支柱としてブルペンを統率しています。