ホテルトラスティの展開元であるリゾートトラスト株式会社の企業動向を追うと、今回の営業終了が明確な経営戦略に基づいていたことが浮き彫りになります。同社は日本における会員制リゾートホテルのパイオニアであり、会員権販売と高単価な施設運営、そして近年急成長を遂げるメディカル(会員制総合健診・先端医療)事業を強固な収益基盤としています。
同社は「サンクチュアリコート」シリーズに代表される超高級会員制リゾートホテルの新規開業や、メディカル事業の全国展開へ経営資源を大胆にシフトさせました。その過程において、景気変動や感染症リスクの影響を受けやすい一般向け都市型ホテル事業のポートフォリオを見直し、自社保有比率の低い賃貸借物件を中心にブランド再編を実行したのです。
結果として、トラスティブランドの拠点は整理される形となりましたが、企業全体としては強固な財務体質と高付加価値ビジネスへの特化を実現しており、経営判断としての合理性が際立つ結果となっています。