他学部を卒業した社会人や、高校時代に文系を選択した人が医師を目指す場合、主に2つのアプローチが存在します。それが「一般入試での再受験」と「医学部学士編入」です。
社会人 医師になるには、どちらのルートを選ぶべきかは年齢やバックグラウンドによって大きく分かれます。
- ルート1:一般入試再受験(国公立・私立)
高校生と同じ共通テストおよび個別学力検査を受験する方式。文系出身者の最大の障壁は「数学III・C」および「物理・化学・生物」の理科2科目です。理転して一般入試を突破するには、最低でも1日8〜10時間の学習を1〜3年間継続する覚悟が求められます。年齢に対する寛容度は大学ごとに異なり、多浪生や再受験生に公平な大学をリサーチして出願することが合否を分けます。 - ルート2:医学部学士編入試験(主に国公立2〜3年次編入)
4年制大学を卒業(または見込み)した人を対象とする試験。試験科目は「生命科学」「英語(TOEFL/TOEIC含む)」「小論文」「面接」で構成される大学が多く、高校数学や物理を回避できるため文系から医師になる方法として極めて有力です。生命科学は大学教養〜学部レベルの分子生物学・生化学・生理学ですが、暗記と論理的記述が中心となるため、文系的な読解力・文章力が武器になります。
学士編入は複数大学を併願できるメリットがある一方、1大学あたりの定員が3〜10名程度と少なく、倍率は10〜30倍に達します。研究実績や社会人としての明確なキャリアビジョン、なぜ今医師でなければならないのかという強固な志望動機が面接で厳しく審査されます。