ドラムの山口智史を襲った「フォーカル・ジストニア(局所性ジストニア)」とは、音楽家やアスリートなど特定の高度な動作を反復するプロフェッショナルに好発する神経疾患です。脳からの指令が筋肉に正しく伝わらなくなり、自分の意志とは無関係に手足が硬直したり意図しない動きが生じたりします。
山口は2009年頃から右足に違和感を覚え始め、騙し騙し演奏を続けていたものの、2015年夏に限界を迎えました。当時の特番インタビューや手記で語られた「ドラムが叩けなくなる恐怖と、バンドの足を引っ張りたくないという葛藤」は、多くのファンと音楽関係者の胸を打ちました。
現在も山口は籍をバンドに残したままリハビリを続けており、ジストニアに苦しむ演奏家のための研究データ提供や啓発活動にも尽力しています。2026年現在、フルセットでのツアー復帰という形は実現していませんが、ファンクラブ向けコンテンツへのメッセージ発信やスタジオへの顔出しなど、メンバーとの絆は現在も途切れていません。