髙松瞳を語る上で避けて通れないのが、2019年秋から約1年間にわたる活動休止と、その後のセンター降板の真相です。
デビュー曲『=LOVE』から5thシングル『探せ ダイヤモンドリリー』まで、怒涛のスケジュールでセンターを務め続けた彼女は、プレッシャーと過密日程の中で心身のバランスを崩し、ドキュメンタリー映像でも過呼吸や葛藤の様子が記録されていました。公式発表資料によると「体調不良による一定期間の休養」とされましたが、実質的には重度のバーンアウト(燃え尽き症候群)に近い極限状態でした。
しかし、彼女は2026年9月の3周年コンサートで見事にステージへ復帰。8thシングル『青春"サブリミナル"』で再びセンターに返り咲きます。ここで多くのファンは「再び不動のセンター体制が続く」と考えましたが、ドラマは11thシングル『あの子コンプレックス』の制作前後に起こります。
当時のインタビューや特番で明かされた通り、髙松瞳はプロデューサーの指原莉乃に対し、自ら「センターを降りたい」と直訴しました。「自分が真ん中に立ち続けることで、=LOVEの可能性や他のメンバーの魅力を狭めてしまっているのではないか」「もっと色々なメンバーがセンターに立つことで、グループはさらに大きくなれる」という、極めて利他的かつ戦略的な決断でした。
この申し出を受け入れた指原莉乃は、佐々木舞香や野口衣織といった表現力の高いメンバーを次々にセンターへ抜擢。結果として、=LOVEは特定の1人に依存しない「全員主役級の実力派グループ」へと脱皮することに成功したのです。