側面からの手を描く際、ポーズによって意識すべき力学と骨格の挙動が変化します。頻出する3つの基本ポーズにおける作画ポイントを解説します。
1. 手 イラスト 握る 横(拳を握る・物を掴む)
真横から拳を描く場合、最も重要なのは「人差し指から小指までの巻き込みカーブ」と「親指のロック位置」です。指を握り込むと、手のひら側の肉が強く圧縮されて盛り上がります。指の第二関節がきれいな円弧(スパイラル)を描いて内側に巻き込まれているかをチェックしてください。また、小指側から見る場合は、手首から小指の付け根にかけてのナックル(関節の出っ張り)がはっきりと段差として現れます。
2. 手の甲 横 イラスト(力を抜いて開く・手を伸ばす)
手を開いた状態では、手の甲側の直線的な骨のラインと、指先に向かって緩やかに反る美しいしなり(S字ライン)がポイントです。手の甲は皮下脂肪が薄いため、手首から中手骨のラインを硬めの直線で引くと骨格の説得力が出ます。指先は完全に平行に伸ばすのではなく、人差し指が最も高く、奥の指がわずかに遅れて追従するように描くと、柔らかく自然な空気感が生まれます。
3. 物に手を添える・触れるポーズ
グラスを持つ、壁に手をつく、顎に手を当てるなどのポーズでは、接地部の「肉の変形」を描くことが不可欠です。指の腹が対象物に触れた瞬間、指先はわずかに押し潰されて平らになります。この潰れを描くことで、描線の中に重量感と触感が宿ります。