地元住民や長年の奈良ファンの中には、「奈良県新公会堂」という旧名称に馴染み深い方も少なくありません。この施設は、1987年(昭和62年)に奈良県再設置100年記念事業の一環として建設された歴史的建造物です。
寺社建築を思わせる雄大な瓦屋根(甍=いらか)が特徴的な外観は、奈良公園の原生林や若草山の山並みと見事に調和するよう設計されました。その後、施設の老朽化対策とグローバルな国際会議・文化交流の誘致機能を強化するため、2015年(平成27年)7月に大規模改修を実施し、「奈良春日野国際フォーラム 甍〜I・RA・KA〜」へと改称リニューアルを遂げました。
単なる名称変更にとどまらず、最新の映像・音響インフラの導入やバリアフリー化が進められたことで、昭和の重厚な意匠美を色濃く残しながら、現代の厳しい国際基準を満たすコンベンションセンターへと進化を遂げたのです。