時計の針を少し戻してみよう。彼女が初めてそのタトゥーを公の場で覗かせたとき、日本社会の反応は決して寛容なものばかりではなかった。当時はまだ、タトゥー=反社会的なもの、あるいはアウトローのシンボルというステレオタイプが根強く残っていた時代だ。特に清純派としてキャリアをスタートさせた彼女だけに、そのギャップは世間に小さくない衝撃を与えた。
しかし、彼女は弁明もしなければ、過剰にアピールすることもしなかった。ただ、そこにあるのが当たり前であるかのように振る舞った。写真集『Santa Fe』で見せた衝撃的な美しさと同様に、彼女は常に自分の肉体を使った表現において、時代の半歩先を行っていたのだ。あの小さなマークは、彼女が少女から一人の自立した表現者へと脱皮するための、通過儀礼のようなものだったのかもしれない。