数字上の実績がどれほど華々しくとも、現場のファンや舟券購入者からの評判はどうなのか。現地のボートレース場やSNS、各種コミュニティに寄せられる生の声を集約・分析すると、極めて明確な特徴が浮かび上がってきます。
「道中の追い上げに関しては現役で三本の指に入る。3周2マークまで絶対に諦めないから舟券を持っていて安心できる」
「3コースに入ったときの桐生は別格。まくり差しの鋭さはもはや芸術的で、展開がなくても自分で切り裂いてくる」
「どんなモーターを引いても、節の後半にはきっちり中堅上位〜出足型に仕上げてくる調整力が頼もしい」
多くのファンが絶賛するのは、その圧倒的な道中競り合いの強さと、最後まで着順を上げようとする真摯なレース姿勢です。ボートレースでは1周1マークで大勢が決することが多いですが、桐生順平は2マーク、2周目、3周目と前を走る艇の航跡を読んで内へ外へと揺さぶりをかけ、鮮やかに逆転してみせます。この「最後まで舟券に絡んでくる執念」が、現場ファンから絶大な信頼を勝ち取っている理由です。
一方で、舟券師ならではのシビアな指摘も存在します。
「実力がありすぎて過剰人気になりやすく、オッズの妙味が極端に低い」
「6コース(大外枠)に入ったときは無理な前付けをせず、枠なりから手堅く展開を突くタイプなので、頭(1着)までは突き抜けにくい」
圧倒的な知名度と信頼度ゆえに、どのレースでもオッズが桐生絡みから売れてしまい、「当たってもトリガミ(回収率割れ)になりやすい」という嘆きはファンの間で日常茶飯事です。無謀な一撃大穴狙いをする選手ではなく、勝率を最大化させるロジカルな走りをするからこそのジレンマと言えます。