ネットの検索窓に「病気」という強い言葉が残り続ける背景には、検索エンジンやSNSのアルゴリズムが持つ性質も大きく関係している。一度大量のアクセスを集めたキーワードはデータとして蓄積され、過去の出来事があたかも「現在進行形の重大事件」であるかのようにユーザーに表示され続けてしまうのだ。
子供たちが大きくなり、それぞれの社会生活や意志を持ち始めた今、辻夫婦も発信の内容には以前にも増して細心の注意を払っているという。プライベートな病状のディテールやプライバシーに関わる部分については、慎重に線引きが行われている。デジタルフットプリントとして残りかねないリスクと隣り合わせの中で、家族の思い出をどこまで共有すべきなのか。これはインフルエンサー家族が直面する現代的な課題と言える。