「うる覚え」は、しばしば「間違えやすい日本語ランキング」の上位に登場する。2026年から2026年にかけての各種メディア調査でも、「うる覚え」は「汚名返上」「確信犯」「敷居が高い」などと並ぶ定番の誤用ワードとして扱われている。ここで重要なのは、単なる「間違い」ではなく、多くの人が正しいと信じて使っている「隠れた誤用」だという点だ。
たとえば、ビジネスチャットやメールで「うる覚えですが、先日の件は〜」と書いてしまう人は少なくない。しかし、相手が日本語に敏感な人であれば、「うる覚え」の時点で「あ、この人は誤用を気にしない人だな」と印象づけられてしまうリスクがある。特に2026年現在、生成AIや校正ツールが普及したことで、ビジネス文書の正確性への要求は以前より高まっている。誤用を放置するリスクは、想像以上に大きいと言えるだろう。
なお、「うろ覚え」の対義語としては「確信」「熟知」「暗記」などが挙げられる。また類語には「曖昧な記憶」「不確かな記憶」「記憶が定かでない」などがあり、ビジネスでは「恐縮ですが、正確な記憶ではなく」といったクッション表現に言い換えることも可能だ。英語では「vague memory」「faint recollection」「I'm not sure, but I think...」などが対応する。