二人の関係が動き出す起点となったのは、テレビドラマの現場でした。最初の出会いは2013年放送のNHK大河ドラマ『八重の桜』です。主演の綾瀬はるかさんを取り巻く重要キャストとして、小泉孝太郎さんは徳川慶喜役を品格高く演じ、芦名星さんは会津の苛烈な運命を生きる神保雪役を熱演しました。この現場では役柄上の絡みこそ限定的だったものの、同年代の表現者として互いに強い敬意を抱いたと伝えられています。
その距離が一気に縮まったのが、それから6年後の2019年に放送されたドラマ『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜SEASON4』での再共演でした。芦名星さんは物語の鍵を握る公安部捜査官役としてゲスト出演し、主演を務める小泉孝太郎さんと緊迫したシーンを重ねます。撮影関係者の証言によると、休憩時間の現場では張り詰めた芝居とは対照的に、穏やかで気さくなやり取りが続いていたといいます。
モデル出身でありながら、映画『Silk』(2007年)のヒロイン抜擢をはじめ、『相棒』シリーズの週刊誌記者役や『ブラッディ・マンデイ』など、陰影のある難役を次々とものにしてきた芦名さん。そのストイックな女優魂と飾らない素顔に、小泉さんが深く惹かれていったのは自然な流れでした。ドラマのクランクアップを迎える頃にはプライベートでの交流が本格化し、静かに交際がスタートしました。