医学的および審美的な観点において、どこからが「痩せ」であり、どこからが「ガリガリ」と呼ばれる領域なのでしょうか。日本肥満学会の判定基準では、BMI(ボディ・マス・インデックス:体重kg÷身長m÷身長m)が18.5未満を「低体重(痩せ型)」と定義しています。しかし、一般にネットやメディアで「ガリガリ」と騒がれる体型は、この基準をさらに下回るBMI16.0〜17.0未満の領域であることがほとんどです。
身体の構造上、視覚的な現れ方には明確な性差が存在します。ガリガリ体型画像男において顕著なのは、大胸筋の厚みが完全に失われて肋骨のラインがくっきりと浮き出ること、そして肩の三角筋がそぎ落とされて肩峰(肩の先端の骨)が角ばって突出する点です。男性の場合、元来の骨格がしっかりしている分、皮下脂肪と筋肉が同時に減少すると「骸骨のような骨ばった印象」が強調されやすくなります。
対照的に、ガリガリ体型画像女においては、デコルテ周辺の胸骨が波打つように見え、首筋の胸鎖乳突筋が不自然に筋張って見える特徴があります。さらに、骨盤の腸骨棘が皮膚を押し上げるように突き出し、太もも同士の間に極端な隙間(いわゆるサイギャップ)が生じます。BMIが16を下回る極度の低体重に陥ると、女性の場合は無月経やエストロゲンの分泌停止に伴う早期骨粗しょう症のリスクが跳ね上がり、男性の場合はテストステロン低下による筋萎縮や慢性疲労が生じることが厚生労働省の各種健康指針でも警告されています。ガリガリ基準BMIと見た目の乖離を正しく把握し、数値を無視した過度な痩せの礼賛には強い警戒を払わなければなりません。