ミスコンでグランプリを獲得し、サロンモデルとして脚光を浴びたことで、周囲からはタレント活動やモデル専業への進路を予想する声も上がっていました。しかし、本人の視線はまったく別の方向を向いていました。
当時の手記やインタビューで明かされた宇垣美里のアナウンサー志望理由は、極めてジャーナリスティックなものでした。もともと活字中毒と自認するほど本や新聞を読み漁り、社会問題への関心が強かった彼女は、当初、新聞社や出版社などの記者職・編集職を志望していました。自らの筆と言葉で社会の不条理や現場の真実を切り取りたいという強い衝動を持っていたのです。
転機となったのは、就職活動を見据えた業界研究でした。「最も早く、ダイレクトに現場の熱量を届けられるメディアはテレビの報道ではないか」「アナウンサーという立場であれば、現場取材からリポートまで自らの身体を通じて真実を伝えられる」という確信に至ります。ミスキャンパス出身という肩書を武器にしつつも、採用面接で面接官の心を捉えたのは、社会政策や国際情勢について淀みなく持論を展開する明晰な頭脳と、現場への強い執着心でした。
こうして2014年、倍率数千倍とも言われる超難関を突破し、TBSアナウンサーとしての入社経緯を辿ることになります。同期の皆川玲奈アナウンサーらとともにTBSの門を叩いた宇垣美里は、入社直後からその稀有な美貌と物怖じしないリポート力で頭角を現していくことになります。