テレビ中継や現地のリンクサイドで「今のジャンプは何?」と迷ったときは、複雑な身体のひねりを見るのではなく、「踏み切りの3ステップ」に視点を絞るのが確実です。
右利き(左回り回転)の選手を基準にした場合、識別フローチャートは以下の通り驚くほどシンプルに整理できます。
ステップ1:前を向いて跳んだか?
助走からそのまま前を向いて踏み切った場合、他の要素を見る必要はありません。100%「アクセルジャンプ」です。前向きに跳んで後ろ向きに降りるため、トリプルなら3回転半、クワッドなら4回転半回っています。
ステップ2:後ろ向きで「つま先を突いた」か?
後ろ向きで跳ぶ5種類のうち、氷につま先(トウピック)を強く突いて跳び上がった場合は「トウ系ジャンプ(トウループ・フリップ・ルッツ)」のいずれかです。
- トウループ:右足に乗ったまま、左足のトウを後ろに突いて跳ぶ。助走がシンプルでスピーディー。
- フリップ:前を向いて滑ってきてクルッと後ろを向き(スリーターンやモホークターン)、左足の内刃(インエッジ)に乗った直後に右足トウを突く。
- ルッツ:リンクのコーナーから長い助走を取り、左足の外刃(アウトエッジ)に体重を乗せて上体を外側に倒しながら、右足トウを突く。
ステップ3:後ろ向きで「滑りながら(刃だけで)」跳んだか?
つま先を突かず、滑る勢いのまま氷を蹴り上げた場合は「エッジ系ジャンプ(サルコウ・ループ)」です。
- サルコウ:踏み切る直前に両足が「ハの字」に開き、左足の内刃に乗りながら右足を大きく前へ振り上げる。
- ループ:踏み切る直前に両足が交差し、右足の外刃に乗って腰をグッと落としてから椅子から立ち上がるように跳ぶ。