彼女のキャリアを語る上で欠かせないのが、1971年から1972年にかけて日本テレビ系で放送された青春学園ドラマの金字塔『おれは男だ!』です。主人公・小林弘二役を演じた森田健作との丁々発止の掛け合いは、当時の若者たちの心を鷲掴みにしました。
劇中で森田健作が発した「吉川クン!」という呼びかけと、それに応える早瀬久美の凛とした表情は社会現象となり、早瀬久美 吉川操マドンナ役の存在感は当時のテレビ界に新たなヒロイン像を確立しました。従来の従順でおとなしい女子生徒像とは一線を画し、信念を持って主人公と対等にぶつかり合い、時に励ます姿は、昭和の青春ドラマ史における革命的な転換点でした。
当時を記録した雑誌のグラビアや早瀬久美の若い頃の画像を見返すと、清楚なセーラー服姿やバトントワラーのユニフォーム姿は圧倒的な輝きを放っています。この爆発的なヒット以降、森田健作と早瀬久美の共演はドラマ終了後も特別な意味を持ち続け、後年のトーク番組や記念イベント、森田のラジオ番組にゲスト出演した際にも、息の合った名コンビぶりを披露してファンを歓喜させました。