土俵上では鋭い眼光で勝負に徹した安美錦ですが、プライベートでは家族思いの優しい父親として知られています。2013年に結婚した妻・絵莉さんは、連日の過酷な治療やリハビリ食を専属管理栄養士のように支え続けた最大の功労者です。2女1男の3人の子供たちに恵まれ、自身の公式ブログ「けっぱれ安美錦」でも時折見せる穏やかな家族写真は、土俵とのギャップで多くのファンを魅了してきました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2度の延期を余儀なくされた断髪式は、引退表明から約3年後の2026年5月29日、両国国技館にて開催されました。待ち望んだ約300人が大銀杏に鋏を入れるなか、長男や娘たち、そして妻・絵莉さんが土俵下で見守る光景はファンの涙を誘いました。
断髪式の最後、師匠である伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)によって最後の大銀杏が切り落とされた際、親方が残した「家族の支えがなければ、あのボロボロの体で40歳まで相撲を取ることは絶対にできなかった」という感謝の手記は、報道陣の間でも深く語り継がれています。