当時の大衆の受け止め方と、近年のSNSやネットコミュニティ(Yahoo!知恵袋やXなど)における評価を定点観測すると、時を経て人々の視点が大きく変化していることが分かります。
1990年代末、反町隆史と松嶋菜々子の結婚が発表された際、世間の空気は「世紀のビッグカップル誕生」に沸き立つ一方で、稲森いずみに対しては「可哀想な失恋劇のヒロイン」という同情的なトーンが支配的でした。しかし、時を経た現在の読者や視聴者の反応は全く異なります。
「あの時、泥沼化させずに潔く身を引いた稲森いずみの凛とした姿勢が、今の息の長い女優人生を作っている」「反町隆史も曖昧にせず、誠意を持って別れを選んだからこそ今の家庭がある」といった、双方の成熟した決断を高く評価する声が大半を占めています。
2026年に主演を務めたドラマ『夫婦が壊れるとき』(日本テレビ系)で、裏切られた妻の凄絶な復讐劇を鬼気迫る演技で体現した稲森いずみの姿を見た視聴者からは、「年を重ねてますます美しく、凄みが増している」「若い頃の失恋や葛藤のすべてを役柄の深みに昇華させている」と絶賛の声が相次ぎました。現場の制作陣からも「現場に私情を持ち込まず、常にストイックに役作りに挑む姿勢は現場の鑑」と評されており、過去の恋愛スキャンダルを完全に芸の肥やしへと変えた稀有な表現者としてリスペクトされています。