今大会の西東京大会トーナメント表を振り返ると、シード校が順当に勝ち上がる一方で、序盤から中盤にかけて息詰まる熱戦が連続しました。開幕前に行われた西東京大会日程組み合わせの抽選会から、第1シードブロックに実力校が密集する「死の組」が形成され、関係者の間では早い段階から激震が予想されていました。
近年の大会運営において不可欠となったクーリングタイムの導入や投手の障害予防ガイドラインによる「1週間500球」の球数制限は、各校の戦略に大きな影響を与えています。かつてのようなエース1人の力投に頼る戦い方は完全に過去のものとなり、3人から4人の投手を揃えた「継投の層の厚さ」が勝ち上がりの絶対条件となりました。
ベスト8には、日大三高、早稲田実業のほか、緻密な組織野球を展開する東海大菅生、変幻自在の戦術を得意とする国学院久我山、さらには創価、桜美林といった私学の雄が順当に名を連ねました。準々決勝では東海大菅生が延長10回タイブレークの末に国学院久我山を振り切るなど、どの試合も紙一重の勝負が続き、ファンを釘付けにしました。