年収の中央値を分析するうえで、雇用形態と性別のフィルターをかけるとさらにシビアな現実が見えてきます。
まず雇用形態別で見ると、正社員年収中央値は約450万〜460万円(平均年収は約520万〜530万円)となっています。これに対し、契約社員や派遣社員、パート・アルバイトを含む非正規雇用の年収中央値は約210万〜230万円と、正社員の半分近くの水準にとどまります。昇給幅や賞与の有無が、生涯年収を含めた大きな格差を生む要因です。
次に年収中央値男女別のデータを見ると、以下の違いが浮き彫りになります。
- 男性の年収中央値:約470万〜480万円(正社員に限定すると約500万円)
- 女性の年収中央値:約310万〜320万円(正社員に限定すると約380万円)
男女間で依然として150万円以上の差が生じている主な要因は、出産・育児によるキャリアの分断や、短時間勤務・非正規雇用を選択する女性の割合が依然として高い点にあります。ただし、20代正社員の男女間においては給与格差が急速に縮小しており、共働きを前提としたフラットな給与体系へのシフトが進みつつあります。