軍神として恐れられた道雪ですが、その素顔は部下思いで温情にあふれる指導者でした。道雪の残した有名な言葉に、現代の組織マネジメントにも通じる以下の名言があります。
「兵に弱い者はいない。もし弱い兵がいるとすれば、それは大将の教え方や使い方が悪いからである」
合戦で失態を演じた若侍がいれば、周囲が嘲笑する中で「今日の失敗は戦慣れしていないせいだ。次は必ず武功を立てられる」と励まし、自らの膳から料理を分け与えて自信を取り戻させました。また、陣中では身分の低い足軽や人夫とも分け隔てなく言葉を交わし、寒夜には焚火の周りに兵を集めて自ら暖をとらせたといいます。
主君には忠義を尽くし、敵には容赦ない軍略を見せながらも、自らの兵にはどこまでも慈愛を注ぐ姿勢こそが、道雪軍団の鉄の結束力を支えていました。