街角で巧みに操り人形劇を披露していたレツは、一見すると中性的な美少年ですが、本来の性別は女の子です。旅の途中でゴンやキルアと出会った当初は、ボロボロの衣服に身を包み、粗暴な口調を装うことで自らを少年と偽っていました。
レツが男装をしていた最大の理由は、兄であるオモカゲの監視や追っ手から逃れるための変装でした。さらに、危険が渦巻く世界を一人で旅する人形師として生き延びるため、無防備な少女であることを隠す防衛本能でもありました。作中で水浴びのシーンなどを経て女の子であることが発覚した際、キルアが激しく動揺したコミカルな場面は、重厚な本作における貴重な名シーンとして知られています。
しかし、彼女の隠された真実は性別だけにとどまりませんでした。レツの肉体は生きた人間ではなく、すでに死亡した本物のレツの遺体をベースに、オモカゲが自身の念能力と人形技術で蘇らせた「生体人形(ソウルドール)」だったのです。