屋敷しもべ妖精の掟として、仕えている主人から「衣服」を手渡されると契約が解除され自由の身になるという絶対的なルールが存在します。この設定を逆手に取ったハリーの機転が、ドビーの運命を劇的に変えることになります。
『秘密の部屋』の結末で、ハリーは破壊されたトム・リドルの日記の中に自らの脱ぎたての靴下を挟み込み、ルシウス・マルフォイへ返却しました。忌まわしい日記を手にしたルシウスは、無造作に靴下を投げ捨て、それをドビーが見事にキャッチしたのです。
「ご主人様がドビーに服をくれた……ドビーは自由だ!」
思いがけない形で奴隷の身分から解放されたドビーは、激怒してハリーに杖を向けたルシウスを強力な衝撃波で吹き飛ばし、恩人であるハリーを救います。この「靴下」は単なる衣服ではなく、ドビーにとって「自由と尊厳の象徴」となり、以後の人生における何よりの宝物となりました。