『鬼滅の刃』猗窩座の悲哀と最期|女を喰わぬ理由と恋雪の真実

『鬼滅の刃』猗窩座の悲哀と最期|女を喰わぬ理由と恋雪の真実

『鬼滅の刃』猗窩座の悲哀と最期|女を喰わぬ理由と恋雪の真実にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

鬼の強さは喰らった人間の数、特に栄養価の高い女性をどれだけ捕食したかに比例すると作中で語られています。しかし、猗窩座は何百年もの間、一度たりとも女性を殺さず、喰らうこともありませんでした。この事実は公式ファンブック『鬼殺隊見聞録・弐』でも明確に明かされており、鬼の生態系において極めて異常な特異点です。

猗窩座自身は記憶を失っていたため、なぜ女性を避けるのか自覚していませんでした。しかし彼の深層心理には、「病弱な恋雪を何があっても守る」「女性を傷つけることは絶対にしない」という人間時代の誓いが、呪縛のように焼き付いていたのです。

通常、捕食を拒む鬼や命令に背く鬼は無惨によって即座に粛清されます。だが無惨は、猗窩座のこの「偏食」を例外として公認していました。その理由は極めて実利的なものであり、女性を一切喰わずとも圧倒的な修練と強者との戦闘のみで上弦の参まで登り詰めた武力、そして無惨への狂信的な忠誠心が高く評価されていたためです。

この姿勢は、上弦の弐である童磨(どうま)との決定的な対立軸でもありました。女性を救済と称して好んで貪り喰い、実力で後から上弦の弐へ昇格した童磨を、猗窩座は生理的・本能的なレベルで激しく嫌悪していました。童磨が馴れ馴れしく肩を抱こうとするたびに顔面を殴り飛ばす描写は、記憶を失ってなお残る「純愛」と「虚無」の激突を象徴しています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。